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『打ち上げ花火』

暗くなって月がそっと顔出した午後6時

待ちわびた星もまた少しずつ顔出した

肝心な君がいなくて

月の明かりで足下照らして走った

微かに耳揺らす君の歌声に

そっと耳を澄まして

打ち上げ花火の音にかき消され

思わず見上げた黄色に赤、青

君がいないならちっとも綺麗じゃない

世界のすべてが

濁った灰色のガラクタだらけに見えたよ

滲んだ光が弾けていった

悲しみが悲しみであるためのその鍵は

変わらない毎日のその途中そっと捨てた

誰かが捨てた夢

至る所にいくつも転がっていて

拾おうとしたけれど

どれも重みに言葉を失うくらい

打ち上げ花火に染まる空を見て

想っていたのは君との思いで

本当はやっぱり

本当はやっぱり

バイバイするのは寂しかったよ

二人で見るものすべてが

綺麗に光って見えていたんだ

最後の花火が空に溶け込んで

何故か寂しくて

人混みで溢れ変える帰り道

強く手握った

打ち上げ花火の音にかき消され

思わず見上げた黄色に赤、青

二人で見たなら

どんなに儚くどんなに綺麗で

いつまで経ったって

眺めていただろう二人で

​滲んだ光が消えていった